LEC仮想子ども相談

■私は算数が苦手です。どうすれば算数ができるようになるでしょうか。
□近道はありません。時間をかけて勉強するしかありません。ただし、次の点に注意すれば、テストの点が少しよくなるでしょう。
算数の問題を解く前
1.計算力をつけること。暗算能力を磨き、計算過程を工夫する力を養うこと。
2.問題を解く前に、「必ず解いてやる!答えは決まってるんだ」という思いを強くもつこと。
算数の問題を解く時
1.問題文の理解。問題文の重要なところに下線を引き、数字・単位に丸印をつけて確認すること。線分図・面積図・グラフ・表・天秤など、利用できそうな道具に情報を書き込んで、目で見て考えられるようにすること。
2.問題文の分析。答えをだすために必要な情報は何か、その情報を手に入れるためにはどうしたらよいか、ゴールから逆にたどって考えること。
3.問題文を解く作業。左端に等号をそろえてきちんと式変形の過程を書いておくこと。
4.行き詰まってもあわてないこと。「無理!」と思わないこと。何か、自分が見落としているところはないか、もう一度最初から考え直すこと。
5.具体的な数量の情報と、割合・比と分けて考えること。
6.問題文には現れていないけれど、隠された数量・割合がないかどうか探すこと。
7.図形の問題は図を別の場所うつすこと。(1)を解く時は、(1)を解くために必要な情報だけうつすこと。始めの問題は導入、前の問題の答えを利用して次の問題を考える、という連鎖を意識すること。
8.得意な問題から解き始めて、リズムをよくすること。
算数の問題を解いたあと
1.間違った問題は、必ず間違いなおしをすること。間違いなおしは次の三段階で考えること。A=時間をかければ必ず解ける。B=2分以内に必ず解ける。C=1分以内に必ず解ける。Cになるまで、何度でもやり直す。

 算数ができるようになりたーい!という燃えるような意欲をもつこと。あとは時間をかけてじっくり取り組んでいくこと。かならず解けるようになります。

おまけ 演習の仕方
 例題または授業中に解説した問題を完璧に理解するまで、よく読みなおす。類題を解く。このとき、機械的にすすめないこと。なぜ、そういう式がなりたつのか、理由をちゃんと考えること。誰かに説明するつもりで解いていくこと(村上になりきって、村上ならこういう表現で説明するだろう、とか、そう考えながら解いていくこと)
 原則として、消しゴムは使わない、まちがったら、バッテンをつけて、書き直す。等号が左端に並び、筆算が右側に集まっていればよい。きれいなノート作りは有害無益、時間の無駄。一問題、一ページでもいい。ボールペンでガシガシ解いていけばいい。ただし、すっきりしたノートを作らないと記憶に残らない、計算ミスも多発する、という人は、自分の美意識にしたがってノート作りをした方がよい。
 筆記用具は少なければ少ないほどよい、筆入れの中身がどれだけシンプルで整っているか、で、頭のよさがわかる、と、僕は思っている。