午後から雨と言いながら

塾の観葉植物に名前がついた、ラッキー・ジャック・オーブリー。パトリック・オブライアンの海洋冒険小説の主人公から拝借した。葉っぱをやさしくさすってやれ、優しい言葉をかけてやれ、と暴君よろしく小5の生徒に命じたところ、それなりに受け入れられている。いろんなものに名前をつけすぎて、時に忘れることがある。いい加減だよなぁ、いっぺん整理する必要があるな。と、どうでもいい話。実は小学生の6月学力テストの結果を返却しなければならない。「6月の敗戦」いや「6月の惨劇」、まぁ、そういう感じ、やれやれ。

期末試験の期間に入って、中・高生の出足がはやい。午後6時にもなると30名を越える生徒が02・05教室に座っている。昨日は、机に突っ伏して眠ってしまった中2の男子が「ふざけんなぁ、寝るなら帰れ!ここはお前のいる場所じゃない!!」と怒鳴られて追い出された。バツが悪そうに現れた今日はさすがに寝ていない。やれやれ。

今日初めて知った歴史的事実。ニコライ二世一家の遺体がDNA鑑定で全員特定された由。第4皇女のアナスタシアを名乗っていた女性はとっくの昔にポーランド出身の女性だったことが判明していたそうな。なぁーんだって思い。学生時代、暇にまかせて柘植久慶氏の著作にはまっていた頃、アナスタシア伝説をその作品から教えられ、今日までウブに信じていた。家族で見に行ったアナスタシアを主人公にしたアニメが何年か前にあったけれど、とてもよくできたラブロマンチックストーリーで、劇中、オードリーヘップバーンへのオマージュがあったりして、僕はたいへん気に入っていた。あれだって、アナスタシア伝説があったればこその話だったはず。科学の進歩が歴史上の疑惑やいかがわしい俗説をきちんと整理整頓してくれるのはとてもいいことだ。一切ニセモノが存在しない社会は不健全だ、と喝破したのは中島誠之助氏(何でも鑑定団)だったけれど、歴史をもてあそぶ輩は厳しく糾弾されるべきで、政治がらみとなるとなおさらで、個人の趣味や数寄の範疇で、本物とニセモノの綾なす緊迫関係とプロの審美眼を云々するのとは次元が違うように思う。

本日小5の入塾問い合わせをしてくださった方、申し訳ありませんでした。大変恐縮ですが小5は募集停止状態です。入塾案内はいつでもさせていただきます。7月下旬、夏期講習会の募集にあわせて入塾を歓迎する条件が整うかもしれませんので、恐れ入りますが7月中旬にお問い合わせください。勝手をいってすみません。