春雨、なんでしょうね。

雨。ミニを失った後、後継車の選定に手間取っていて、自転車通勤している。附属中の入試の日にパンク修理をしたあの自転車に乗って、きょうも雨の中、塾にやってきた。そして、この雨の中、帰宅する。生徒なら、親を呼ぶこともできるけれど、オヤジには呼ぶ相手がいない。畏れ多くて妻を呼ぶことなどとてもできない。打たれ強くたくましく生きろ、と生徒に言っている手前、自ら実践する機会を神様があたえてくださったのだろう。ありがたいことにちがいない。お空の上には誰もいない、どこかへ行ってしまって、当分帰ってこないはずだ、と授業中に言っていたのを聞きとがめられたにちがいない(笑)。

先日、パスカル数理ゼミの守安先生からお電話をいただいた。
塾関係の方からお電話をいただくのはめったにないことで、たいへん驚いた(過去17年間で二回目)。会ってお話しすることになった。11日のことだ。お会いする前までは、少なからず緊張していたが、会ってお話していると、あっという間に2時間たった。
僕がすでに自覚することの稀になった熱い気持ちを、臆することなく滔々と語る守安先生に魅了された。一見いかつい風貌が、いったん笑顔になるとじつにさわやかな少年顔になり、お話をきいているだけで僕自身がリフレッシュされていった。実に刺激的な出会いだった。絶えて久しいことである。頭の中にもやっていた霞が取り除かれ、清澄な啓示をいただいたように思う。
形らしいカタチになるまでに、相当時間はかかるだろうけれど、できるときに、できる範囲内で、共同してあることに取り組むことになった。もちろん主役は守安先生。僕は、バックヤードスタッフとして動く予定。共有する危機感をてこに、ゆるやかな連帯と信頼のもと、まったく新しい営みを始めるつもり。
そしてそれは確実にLECの授業を変えていくだろう、本質において、内容において。
春の夜の夢に終わらぬしたたかさをもってすすめていければ、と願っている。
この項、不定期に報告をします。