冬将軍到来

零下40度の寒気団が南下している。やっとお出ましですか、冬将軍!という気分もなくはない。やっぱりあのあたたかさはうたかたのものであったか、という思いもある。そろそろ覚悟を決めろ、ということなのだろう。

午後10時〜11時の番外授業、センター対策の方針を少し修正。デカイ問題(80分サイズ、または60分サイズ)はさんざん学校でやらされているので、LECでは地を這うように基礎基本をこまめに仕上げていくことにする。
というのも、生徒の持参したマーク模試の個人データを見ていて考えることがあった。このあたりで、一応二番手と言われている公立高校(いかなる指標で二番だ、三番だ、と格付けできるのか、という本質的な問題にはこの際立ち入らない)の校内平均が五教科七科目すべてにわたって全国平均以下であった。
もちろん学年上位2割の子達だけを抽出すれば、楽々と全国平均をオーバーすることはまちがいないだろう。国公立に現役で50数名合格しているのだから、そう考えておかしくない。上位と下位に恐ろしい格差が生じていることは明白だ。
だから、その指導スタイルの不備が目に付く。この学校の模擬試験実施回数は他の高校と比べて多いし、理系の子にもセンター模試では社会を二つ受験させ、負荷をガンガンかけるスタイルの受験指導が行われている。保護者を安心させ、受験生の意識を高める意図は理解できるが、過負荷が効果をあげるのは、あくまで基礎基本が完成している場合だ。未完成の下位8割の子達は模擬試験回数を減らし、受験科目を絞り込み、とにかく英語・数学(または国語)の基本を徹底して反復演習したほうが効果的であろう。
すこぶる常識的な話で現場の先生方にとっては自明の理であろう。にもかかわらず組織的な取り組みが柔軟性を欠いているようにみえる。集団一律指導の限界と言えばそれまでなのだが、、
とにかく本番まであと1ヶ月ともなると、受験生がじっくり腰をすえて基本をやり直すことは難しい。だから、LECで慌てず騒がずひとつひとつやり直すことにする。
間に合うかって?うーん、間に合わせるためにやるんだよ。

ということで、明日から本格的に朝から始動する。

いよいよ総力戦。ホイッスルを吹く。