適性検査対策終了しました。明日が本番!

最後は面接に問題を抱えていた5人のboysを特訓した。途中、K君(福山中学2年)に参加してもらって、彼が受験したときの様子や雰囲気を語ってもらいながら最後の仕上げをおこなった。
クラスとして、適性検査の対策を始めた当初は、どうにもこうにも稚拙で、飛躍と短絡を繰り返す非論理的な文章しか書けなかった子たちが、堂々と明晰に自分の意見を自分の言葉で書けるようになったことに、今年も素直に驚いている。(もちろん初めから上手な子たちは何人もいた、身近に手本となる子たちがいたのはたいへんありがたいことであった)結論、塾屋がヘボでも子どもは育つ、とあらためて思った。成し遂げたいことがあり、手に入れたいものがあって、きっかけさえつかめば、子どもたちはすっと高く大きな壁を乗り越え、ワンランクアップしていく。
間違った言葉遣いを指摘し、幼稚な発想を断罪し、答案用紙に立ち向かう態度を改めさせた、何度も何度も何度も練習した。しかし、どんなに練習しても、彼らが本気にならなければなんの効果もあがらなかっただろう。
やっと彼らが覚醒した。そして本番の日を迎えた。間に合った、と思う。
だから、明日はいつもどおり、ふだんどおりやってくれ。
もう大丈夫だから。


近大福山高校は3名受験、3名合格(特待1名)だった。
夕方、颯爽と現れたのはN君。受けた当日の感想が「合格しました」だったし、データ的にも何も心配いらない状態だったので、自転車が窓から見えたときは、むしろ、何かあったかなぁ、と心配していたら、「特待でした」と思わぬ発言、へぇーやるじゃん、思わず握手。
次に少女T。さわやかに合格!OK予定通り。でも、特待じゃなかったことが少しくやしかったみたい。
そして、ダブルAを組むK君。「先生、僕はダメかもしれません」と数日前にぼそり。よくよく訊いてみると、、、、
「過去問演習よりはできたと、僕には思えます」
「ふむ、じゃぁだいじょうぶだよ」
「でも、かあさんと答えあわせをしてみると、違った答えが多かった」
「でも点数をはじきだしわけじゃないんだろう」
「ええ、まぁ」
「じゃぁ、その判断は早計にすぎるよ、大丈夫だよ」
昨日のこと自習室で、顔色が悪いので声をかけると、、
「先生、もうダメです」
「何、もう心が折れそうなの」
「はい、胸が苦しい」
「バカヤロー、落ちたところで何を失うわけでも、何を奪われるわけでもあるまい、ちょっぴりプライドが傷つくだけだって」
「でも、、、」
「わかった、じゃぁ、明日、もし、しくじっていたら、塾には来るな。家でふとんかぶって寝てろ。土曜日もやすんでいい。で、日曜日から再開だ。わかったな」
「はい」
で、午後6時をまわっても現れない彼を気にしながら、小6の授業。別室で附属対策をしている子を見ようと思って02教室に入ると、なんと、k君がぼーっとトイレから出てくる。
「何だよぉ、いつ来たんだ、大丈夫だったのか」
「はい、受かってました」
「コノヤロー、さんざん心配させやがって、おめでとう!」
「ありがとうございます」
ということで、あとひとり、インフル追試の子を無事に合格させて近大福山入試は終わり。


2010年 LEC 覚書 その3 エントリィ状況
★クラス きょうの変化  合計
 小4      0    2
 小5      1    2
 小6      1    1