見事にこけた

午後5時頃、どかん、と来た。悪寒・頭痛・低体温・吐き気が同時にやってきた。薄々何かおかしい、という自覚はあった。それを忘れて中3理科の授業は快調だった。ところが、中3社会、選挙の説明をしようとすると、あまりの頭痛に目が開けられない。ホワイトボードに字も書けない。
低体温で冷え切っているのに異常発汗が続く。いそいで予備の服(こんなときのために04教室には3セット用意してある)に着替えたけれど、10分も持たない。背に腹はかえられぬ。二つ目の予備服に着替える。鎮痛剤を飲む。これが大失敗。逆効果。トイレで吐き戻す羽目になる(食事中の人ごめんなさい)。社会の授業はほぼ自習に切り換えて、03教室でダウン。
時間が来て、この授業は補充する、と約束して終了。
特訓の必要な子ふたりに残るように指示。英検の過去問をしている子や、土曜日欠席の補充に来ている子達に、あれこれ指示。村上が明らかに異常状態でまともではないことがわかっていても、みんな素直に指示通り行動してくれる。助かる。とても助かる。いつものように淡々と演習は続く。村上はトイレで吐いたり、03教室で休んだり、、、
午後6時、中2の社会。自習指示をした。立ってられないので03教室でダウン。発汗が続き、ついに最後の予備服に着替える。どうなるのだろう、と不安になりながらバスタオルをかぶって横になる。間歇的に嘔吐を繰り返す。割れて砕けていきそうな頭痛に、クモ膜下出血でなくなられた木村選手のことを思い出す。抵抗限界を越えた状態に陥ると、どうやら勝手に眠ってしまうらしい。うとうとした。目覚めると、少し楽になっていた。
午後7時。何とか、口がきけそうな状態。恐る恐る中2理科の授業を始める。優しい子たち。どうしたんですか。とか、何があったんですか。とか、まったく突っ込みがない。静かに授業を受けてくれる。どれほど助かったことか。ゆっくりと亀の歩行速度でオームの法則を解説。まだ、目を開けるのが辛い。でも、グラフの板書ぐらいはできる。なんとか、終わる。謝罪して、きょうの授業分はどこかで補充する、と約束。
午後8時。まだ、授業はできない。超強力な嘔吐があって、胃の中が完全に空っぽになった。もう胃液しか出ない(再び食事中の人、すみません)。何も考えられない、何もできない、03教室でダウン。深く寝た。30分あまり熟睡しただろうか。目覚めると、体が楽になっていた。あれほど不快だった発汗が止まり、泳いだ後のような疲労感だけが体に残り、頭痛も消えた。悪寒もしない。吐き気もない。おお、終わった、やっと抜け出した。(ここで、神よ!と、その恩寵をたたえたりはしない。傲慢な無神論者である、しかし、運命論者ではあるので、素直にすべて受け入れる)
午後8時45分。やっと高1Sの数学開始。あとは嘘のようにするするとすすんだ。

昔は、1年に一回ぐらいやってきた。その後、間隔がだんだん短くなり、いまでは3ヶ月に一回ぐらいの割合でやってくる。いや、前回は、ちょうど1ヶ月前、東京のホテルで発症し、東急東横線→山手線→東海道新幹線→山陽新幹線と移動と乗換えをしながらギリギリと耐えていた。品川ー福山間、ひたすら寝た。てっきり新型インフルエンザだと思っていたが、、、

ストレス性自律神経失調症の慢性化(これは村上の勝手な思い込み、診断を受けたことはない)なのだろう。授業中に来たのは、実に数年ぶりのことだった。

ということで、きょう村上の授業が崩壊してしまった中3社会、中2理・社、これについては補充を行います。詳細は後日連絡。すみませんでした。異常事態だったけれど、みんな指示通り行動してくれてありがとう。

というわけで、見事にこけた、日曜の午後の一部始終でした。
あらめて、お詫び申し上げます。