二日目もスケジュール通り終了

箱根駅伝は、早稲田大学の総合優勝、駅伝三冠達成で終了した。

渡辺監督おめでとうございます。

選手・スタッフのみなさんおめでとうございます。

直前に、予定されていたメンバーの故障があって少し心配していた。選手層の厚さと固い絆で結ばれた信頼関係で見事に乗り切ってくれた。本当によかった。

最終的に21秒という僅少差だった。
昨日5区で、「新・山の神」柏原君に抜かれて往路優勝をもっていかれたのは悔しい、2年連続だけに。しかし、抜かれはしたけれど粘りに粘ってくれた「一般の星」猪俣君(早稲田4年)の健闘が、村上には今回の勝因に思われた。単純化することで見失ってしまうこと(1区、大迫君の快走とか)はある。勝因はいつだって複合的なものだ。
しかし、客観的に高い確率で負けるとわかっていても、1秒でも差を縮め、復路の逆転優勝に貢献しなければならない微妙な立場で、その責務を十分全うしてくれた走りは、陰影をともなう分だけ村上の心の奥深くに宿った。そもそも一般入試で入学し、努力と根性で箱根駅伝のメンバーに選ばれた履歴が泣かせる。
やっと走ることができる箱根駅伝で、マスコミ受けするヒーローに逆転優勝を演出する役柄はおもしろくなかったはずだ。誰が走ったところで柏原君に勝てるはずはなかった。
村上が勝手にドラマを創って入れ込んだだけかもしれない。
でも、10年後に今年の箱根駅伝を思い出すとき、たぶん、村上は、柏原君よりも猪俣君を強く記憶にとどめているはずだ。
猪俣君、商社に内定しているそうだけど、たぶん君はいずれもっと人を感動させる存在として村上の前にあらわれるだろう、そんな気がする。