LEC2013入試らぷそでぃ 中学編

なんともはや、という嘆息から始まる。

どこかでけじめをつけて入試結果をご報告をしなければならない、と思いつつ、けじめをつけきれないもどかしさに縛られていた。

LECの保護者からのリクエストもあって、やっと重い腰をあげたところへボディブロォを二発立て続けに喰らった。

前哨戦

正月明け

盈進中学 女子1名合格。 

この中学を受験したのはこの子ひとりだった。ひとりぼっちで過去問演習をするというのはなかなか辛いものがあったけれど、黙々とよくこなした。私の手のまわらないところは、サポーターの卒業生の手を借りた。ちょっと個別に近いフォローアップ作戦をとったことと、本人のひたむきな取り組みが苦手な社会の克服につながったように思う。はにかみながら、静かに伏せ目がちに「合格しました」と報告にきたときの嬉しかったこと。

金光学園中学 男女各1名合格

この中学を受験したのは二人だった。和気藹々と入試問題演習をしていた。まったく死角がなかったので、ほとんどマイメニュー・スタイルで処理した。男の子は上位50番以内だったと聞いた。まぁ、そうだろうね。

銀河学院中学 男女各1名合格

この中学を受験したのも二人だった。二人とも特待生合格だった。当然だろう、と思った。リハーサルね、と言っておいた。

愛光中学 

ひとり少年が果敢に挑戦した。模擬試験等の成績はかなり厳しいものがあったけれど、意外に過去問演習の手応えがよかった。お父様の母校ということもあって、少年のモチベーションが回を追うごとにアップしていくのがわかって、楽しい直前演習となった。結果は不合格であったけれど、このときに培った勢いがあとで功を奏することになった。

近大附属福山中学 前期

難関進学クラス 2名合格

選抜クラス   1名合格

文理クラス   3名合格

不合格になった生徒は誰もいなかった。しかし、全員が難関進学クラスを狙っていたので、選抜クラス、文理クラスで合格した生徒には、正直言って挫折感があった。その挫折感を上手に活用できた子もいたのだが、それは先の話。

難関進学クラスに合格した男子2名は二人とも特待生。ひとりは二分の一免除。もうひとりは三分の一免除。事前の過去問演習で、事前にそのレベルに到達していたので、驚きはしなかったかれど、自分の一番良いものをきちんと発揮してくれたことに頼もしさを感じた。

広島学院

少年がひとり積極的に挑戦した。過去問演習のできはボーダーライン上をいったりきたり、どちらに転ぶかは受けてみなければわからないというギャンブリング状態だった。結果として力負け。不完全燃焼という印象だった。最高の状態で送り出したつもりだったが、何かが足りなかった。それをこれから三年かけて探し、克服する。

市立福山中学

合格者4名

男女各4名、全員で8名チャレンジした。そして男女各2名の合格だった。実は男子1名はいったん不合格になりながら、補欠繰り上げ合格になった子だった。それを知った経緯は劇的だった。懇談にみえられたご両親に、ご挨拶もそこそこに、指導力不足をお詫びしたその瞬間に「先生、実は、今朝電話があったんです」と告げられ、「おめでとうございます」と思わずはしたなくも絶叫してしまった。去年、そうした展開を願望しつつ無念の涙にくれたこともあって、今年は、全く期待していなかっただけに喜びがはじけた。他の三名は受かるべくして受かった。しかし、受かるはずだった子も数名落ちた。申し訳なかった。

広大附属福山中学

男子7名、女子5名が挑戦した。

さて、どう書いたものやら。

また、ため息だ。

発表当日 

掲示板に番号のあった子は女子1名。

その日に、補欠繰り上げ合格候補者通知が届いたと連絡があったのは女子1名。

次々と不合格の連絡が入り、言葉を失い、元気を失い、暗く沈んだ。よくがんばったとねぎらう言葉がしらじらしかった。

翌朝

補欠繰り上げ合格通知が届いていたという連絡が男女各1名あって、少し希望が湧いてきた。

三連休

11日の日、京都在住で、附属受験直前1週間だけ個人指導プラス附属受験チームへの参加で指導していた男子から、「繰り上げの電話があった!」と明るい声が飛び込んできた。「えええぇぇええ、なんだよ、通知が来てたのか、いやぁよかったなぁ、おめでとう」と応えた。

12日

この日は、市立福山中学の入学手続き締切日だった。附属の繰り上げ合格候補者通知をもらっている子2名が、午後5時ギリギリまで電話を待っていた。電話はかかってこなかった。覚悟を決めて市立福山中学の入学手続きをした。

14日

附属の繰り上げ合格候補者通知をもらいながら市立福山中学に入学手続きをしたふたりの子に、朝、ほぼ同時に広大附属福山中学から電話があった。私がそれを知ったのは、ひとりは午後三時。ひとりは午後十時。ふたりとも、いったん市立福山中学に提出した入学誓約書の取り下げは、認められなかった。ふたりとも広大附属福山中学に入学辞退を連絡した。

 

この件については、また、日をあらためて書きたい。

 

さて、まとめよう。どうしてもため息がでる。

正規合格はひとり。 

もっともクールで、もっとも覚悟のできていた女の子。ちょっと算数が難化したからといって動じることもなく、自分の最良のものを自在に発揮できた子。尊敬に値する。

 

補欠の繰り上げ合格は3名。

ただし、その3名のうち、入学できるのは1名。

そして、その子は1週間のLEC在籍だから、その子の実力で受かったと考えるのが妥当。さらに、合格したのに入学できなかった二人の生徒の無念、保護者の悔しさを思うと、いたたまれないものがある。子供らには立派な合格だ、自信をもて!と、もちろん言う。しかし、塾がそれを喧伝するわけにはいかない、そういうことだ。

 

去年は、2名の繰り上げ合格候補者がいて、結局電話がかかってこなかった。

今年は、1名合格し、4名の繰り上げ合格候補者がいて、3名電話がかかってきたのに3名中1名しか入学できなかった。

 

もうひとり、附属の補欠繰り上げ合格候補者として電話連絡を待っている子がいる。その子に連絡が明日にでもかかってくることを祈りつつ、報告を終わりにしたい。

 

最後に

 

みんなよくがんばった。

悔しいこともいっぱいあるけれど、次のチャンスにまた頑張ろう。

人生は敗者復活戦の連続だ。

君らは失ったものより得たものの方がはるかに大きい。

胸をはれ、前をみろ、前進あるのみだ!