明日はセンター

高校3年生、今日自習に来た三名にLEC合格消しゴムをわたすことができた。

それが精いっぱい。いまさら何も言うことはない。

あと村上にできることは心静かに祈ることぐらい。

 

明日、高校入試のある子たちもいたのだけれど、「いつもどおり、ふだんどおりやる」と復唱させることぐらいしか、塾屋の役割はなかった。

自主的に、しかもそこまで熱心にしなくても、というくらい、まじめに過去問演習をしていた。手のかからない、いい子たちだ。間違いなくうまくいくだろう。

「失敗しないように、なんて考えなくていいぜ。そんなこと考えたら、お前のことだ、逆に失敗するかもな。派手に失敗していいから普通にやりな」

ありきたりの言葉で送り出した。

15歳でこうした試練(高校入試)を迎えるのは、ほんとにいいことだと思う。ありのままの自分とダイレクトに対面し、様々な葛藤を乗り越えて問題解決能力を伸ばしていく。集中力、記憶力、持続力、メンタルな力がぐいぐい伸びて、自信に満ちた自我をたくましく形成していく姿は、見ていて実に楽しい。

問題は、もっとレベルの高い問題解決能力が、もっともっと要求されてるいるということだ。現実は甘くない。願った通りにことがはこぶことはまずない。子どもたちが自分の願望を実現するために、現実的には捌ききれない学習課程を、効率よく期間内に何とかするために塾屋がいる。

子どもたちを適切に導く塾屋のミッションが正しく遂行されているかどうか、もうじきひとつの解が厳粛に示される。いつものように。