授業終了後、数学大好きボーイのマシンガントーク炸裂
「このまえ『微分』がよくわかんなかったんで「チャート」を使って、丸三日かけて『微分』を仕上げました」
「へぇ、やるじゃん」
「受験に不必要な科目の時間にひたすら内職しまくりました。生物なんていらないんで。東工大二次の数ⅡBの範囲ならだいたいOKな感じです。」
「いいんじゃないの。とことんやるべし」
「「4step」とかゴミなんで、発展問題だけやって、今は「1対1対応」やってます。ホント、数学やってると楽しくって。でも、英語と国語が死んでてどうしようもないっす」
「好きなものをとことん究めなさい。目先の点数を上げようとか、今は考えなくていい。大学に入ったら、もっとレベルの高い数学や物理がまってるんだから、どこまでもグレードアップしていけばいい。英語や国語?バランスよく勉強しようなんて考えなくていいから。どうしてもなんとかしなきゃいけないって思うんなら、高校1年の英語の教科書を音読して暗唱して丸暗記していけば、3か月くらいで劇的変化がおきるよ」
「暗記がだめなんで」
「そんなことない。お前の能力に欠陥はない。要は習慣と集中力」
「そうでしょうか」
「はい、絶対そうです。必ずできるようになります」
で、数学ボーイが出て行ったら、外でまっていたアナザーボーイが登場。
「先生、英検2級の問題を1回分ください。家でやりたいんで」
「いいねぇ、そんなことなら、さっさと入ってくればよかったのに。せっかくだから3回分あげよう。CDもつけてあげるよ。そうすれば、あと5点ぐらい、一晩で何とかなるだろう。ここで一発決めてみな」
「はい、ありがとうございます」
土曜の夜は賑やかに終わり、明日は英検。
「マエケンで負けた翌日にエイケン」
なんか、ろくでもないことになりそうだけど、関係ない!
「いつだって一晩たてば、必ず事態は好転している」(コリン・パウエル)