「おはようございます」と彼らは言った。

今年もあと4日だそうだ。

朝、車の中でNHK第一放送のアナウンサーが教えてくれた。

あと何日あるか、意識していなかった。

今さら意識したところでどうなるものでもない。

カウントする暇があるなら、もっと生産的なことをしろ、と思う。

 

そもそも『××まであと何日!』という発想が好きになれない。

いたずらに悲壮感を煽るだけの気がする。

目に余るほどのんびりした子には、時に言ってもよいかもしれないが、スイッチの入った子たちには有害無益だろう。

 

すでに受験生の顔がだんだんひきつってきている。

あきらかにその程度は、 高校3年>中学3年>小学6年 の順だ。

無理もない話だ。

より認識力の高い子が、より多くのプレッシャーを受ける。

 

「にっこり笑えばかならず解ける」。

この時期、大人が受験生にかけてやれる言葉はそれくらいだろう。