銀河学院中に授業料全額免除の特待生で1名合格。
1名しか受験しなかったので、対策は何もとらなかった。
秋のリハーサル模試で、「全額免除」のお墨付きをもらっていたので、
「大丈夫だよねぇ」
「はい」
「じゃぁ、強気でビシバシ!」
という非常に簡単なやりとりで送り出した。
はい、お見事でした。
実は、冬期講習中にこの子には事件があった。
ある日のお昼休みのことだ。
「先生、Gちゃんのお弁当箱が開かないんですけどぉ」
と世話焼きの生徒がご注進。
「ふーん、貸してみな。俺が開けてやるよ」
みると4枚のロックがびくともしない。
子どもには無理だ。だが、、、
なんだこんなもの、俺がやればすぐに開く!(ここに慢心があった)
バキ!
なんということか、折れてしまった。
「壊した!壊した!」生徒たちの大合唱がはじまる。
まだ、お弁当箱の上蓋は開いていない。
「チクショウ、ナンテコッタ」(たぶんここで冷静さを失った)
バキ!
「また壊した!壊した!」生徒たちはますます盛り上がる。
まだ、上蓋は密着したままだ。
「コノヤロー」(完璧に逆上した)
バキ!
上蓋は開いた。
破損したロックはもとにはもどらない。
「すまねぇ、G。壊しちまった」
Gは優しく、しかし、ひきつった微笑み。
あああ。
お弁当箱事件を乗り越え、私立中入試を乗り越え、次は広大附属福山中入試。
少女Gの試練はまだまだ続く。
くじけず過去問の反復演習あるのみ!
GO! GO! GO!