センターの自己採点が終わったころか、と思ってパソコンを開いた。
一件、報告があった。
「速報自己採822でした!」
上気して弾む心が伝わってくる。
感嘆符にこめられたこの子の思いをたぶん村上は正しく理解できる。
ここ数か月、決して消し去ることのできない重圧をはねのけ、間断なく襲い掛かる不安をねじ伏せ、見事に獲得した点数である。誇ってよい、と思う。
かくて舞台は最終決戦の地へ。
いざや、ためらうことなく進み給へ。
中には、暗澹たる気分に沈んでいる子もいるにちがいない。
思うようにいかないことが多いのが現実だ。
泣きたい気持ちの時は泣くしかない。
他に何もできないときは確かにある。
しかし、いつだって新しい一日がやってくる。
終わったことをいつまでもひきずってはいけない。
落ち込むより、現実的によりましな選択をしなければならない。
冷静に現実と向き合うには、努力もしなければならないが、助力もいるだろう。
明日、夜、03教室で待っている。