過去三年の小6・中3の受験生の模擬試験データをアシスタントさんにエクセルで整理してもらってグラフ化した。
漠然としたイメージが、クリアなグラフになって表された衝撃は、たぶん、当事者の村上にしか理解できない。
そして、データ上のバイアスとして処理されるかもしれない要素に、実は、語れば長いさまざまな物語があることを知るのも村上ひとりである。
例えば、広大附属福山高校の合格圏と誠之館高校の合格圏の重複するゾーンに並ぶいくつかのデータには、とりわけ印象深い背景がある。
果たせなかった使命がそこにあって、塾屋の進むべき道を強く指示している。
休みの日に、そんなグラフを前にしていると時間がとめどなく無為にながれていく。