やっと

 ふつうにちかい授業展開となった。どのクラスもテキストを用いて新しい単元の基礎知識を導入し、演習し、応用する、というリズムですすむ。ことさら力むこともなく、いかにわかりやすく、コンパクトに印象深く教えられるか、試される。

 小6→食塩水の天秤解法。このクラスは前倒しで教えてあるので、「復習」というイメージで扱った。反応がよくない。念のため、重量比の逆比を濃度の分割比に使うやり方ではなくて、ごくふつうの食塩の量を基にした解き方を天秤上でやってみせるハイブリッド(?)解法もあつかった。さて、どれだけ定着するかは、次回のノートをみればわかる。ただ、相当算系列の文章題で、比を線分図上で使いこなそうとすると苦戦していたので、次回は心してかからねば、、。
 なんだかんだと言いつつ、このクラスの特訓指名者がすでに七名になり、毎回一時間の延長自習。火、木の2時間自習、と、昨年までは二学期から開始していた高度管理状態になっている。三ヶ月以内には、絶対に結果に反映してくるであろう。
今月のテーマは「内容アップ」。目に見えて改善されている女子が多いのは喜ばしい、少年たちの工夫を促したい。

 中2→数学は一次関数の導入。円周角・内接四角形・接弦定理をひとまずバイパスし、一次関数をやることにした。きょうは、定義からグラフまで、一気にすすんだ。
 英語は動名詞の復習。まずまずであった。授業中、突発的に、期末試験結果を嘆き、うめき、わめき、じっと座っていられずに、精神的な動揺に身を任せ、まったくもって平常心を失った生徒が出現した。触発されて、口々に内面的な不安や不満を述べる子が続出した。このまま無政府状態が続くか、という瞬間、中3からこのクラスに出張してきているA君が冷静沈着な解答をパシッと決めて、見事に雰囲気を一掃、クールでスマートな演習になった。

 高校初級 欠席者が数名。不定詞をすすめた。英作文では、to不定詞のもつ個別性にちょっとこだわって、一般論の書き方で、どう工夫するべきか、時間をとって解説した。意味上の主語・述語の関係を直読直解の原理に従って説明した。静かにノートをとっている子らが、そのノートを家で熟読してくれることを期待したい。たぶん内容豊富な授業であったと思う。