午後四時

 すでに、小学生が二名。中学生が一名。高校生が一名。三つの教室に分散して黙々と各自課題をこなしている。開店したばかりのバーの良さを語っていたのは、チャンドラーの「長いお別れ」だった。僕には経験のない酒場の魅力に魅せられた。比較するにはあまりに対象が違いすぎるけれど、授業前、確固たる目的をもってやってくる生徒が、静謐な教室で行う自習も見ていて気持ちが良い。がんばれ。