夜は雨、秋には冷たい音

市立福山高校の学校説明会があった。来年はいよいよ完成年になる、どうか意識の高い中学生を送り込んでほしい、ということであった。高校から入学する外進生のレベルアップを図りたい、らしい。ここ数年で学校が変貌し、期待に応える内容になっている、というお話。

時間の制約もあったんだろうけれど、説明が時間切れで竜頭蛇尾であった分だけ、説得力に欠けた。もっと構成をきちんと考えておけばよいものを、ダラダラとノリでやるから失敗する典型的なパターン。下手にピシッとやるより親しみやすいといえばいえるけれど、わざわざ招いておいてみせる芸じゃない。そのあたりのスキというか、ゆるさというか、公務員気質というか、なんだかなぁ、と思った。

妙に教員の「尾道北」在籍ブランドを誇示していた。気持ちはわかるけれど(笑)、「だから市立の進路指導は大丈夫だ」という短絡的な結論に陥る人は少ない、と思う。学校の体制というのは、たぶん、目に見えない校風や多数の教員が一致団結して生み出す熱意によって初めて支えられるはずだから。だから、個人として信頼できる、ということと、学校を信頼する、ということは同じじゃない。信頼が個人的関係から出発することは否定しないけれど、、、。

あと数年すればすごくよくなる学校だと思う。誠之館の次にくる二番手争いを大門と演じることになるけれど、しばらくは五分五分の状態でしょうね。切磋琢磨してどちらも誠之館に開けられた水を取り戻してくれれば嬉しい。いつまでも誠之館の独走状態じゃいけない。福山全体がレベルアップするには、市立の頑張りがカギを握るのは間違いない。福山市教委が市立をガンガンバックアップしていけばいい。大義名分はいくらでもある。
納税者のひとりとして素直にそう思います。

頑張れー!市立福山高校!!