そんなこんなでBig Saturday

午後八時
小6は適性検査演習を午前4時間、午後4時間、きっちり仕上げてお帰りぃ。明日も朝からがんばんべぇ。

小5はあいかわらず元気一杯。相当算がやっとものになってきた。漢字検定の準備はまだ日暮れて道遠しって感じでしたけれど、、、で、新年度の話。新しいテキストを紹介して、ヘタレなデザインに文句を言いつつ、新年度から、僕は「塾屋」あらため「塾鬼」になるぞ、と宣言した。ところが、子どもらはゲラゲラ笑って真に受けていない。そうね、鬼にしちゃぁ迫力不足だろうな。

中3Sクラス。久しぶりに四人そろって二次関数の最大・最小問題。定義域内で軸が移動したり、定義域の右端が移動したり、の問題。丁寧に丁寧に扱った。あんまり丁寧にやろうとしすぎて、肝心なところで僕がへぼをした。馬鹿みたいだった。すみません。

高校中級数学。微分の最大・最小問題までの基礎復習テスト。

きょうは、朝から、英検四級、三級、準二級のリハーサルが五月雨式に繰り返された。小6の子らは、1時間おきに、同席する中学生の四級や三級のリスニングを聴きながら問題を解かなきゃいけなくなって、ちょっと余分な緊張を強いられることとなった。協力ありがとう。いずれ、君らも体験することになるから、そのときはよろしく。
中2に飛び級している中1が、三級の問題で予想以上に善戦してくれた。弾幕に火だるまになるかも、という心配は杞憂であった。どうやら突破できそう。あと一週間、つめをしっかりやろう。
明日も、午後1時からいっせいに英検の対策を実施する予定。小6や中3の入試演習と微妙にかぶったり重なったりするけれど、まぁLECらしく、空中戦をやるつもり。

きょう私立高校入試を体験した中3も午後七時には全員そろって、理・社・古文の演習を行っている。最初に現れたシターモが、いきなり「粉砕されました。どれもこれもさっぱりです」と暗い顔で告げる。
「あのねぇ、そんな感想じゃわからんよ、まず、何から始まったの」
「国語です」
「ふむ、で、国語はどうだった、大丈夫だった?」
「手が震えて答案がかけませんでした」
「ウヒャヒャヒャ、おまえさぁ、予言したとおりじゃない。やっぱりなぁ、でも30分もしたら落ち着いたろう」
「えぇまぁ」
「で、次は何よ」
「英語です。この最後の長文はやったことがありました」
「へぇ、まぁ、冬にドカドカ演習したもんなぁ、一個ぐらいあたるわな、よかったじゃない」
「ええ、そこはたぶん完璧です」
「じゃぁ、問題なし、と。で、数学は」
「ここと、ここの証明がぜんぜんでした。あぁ、塾の鉛筆、効果ありました。このグラフの問題、どうしようって思って、両手で鉛筆握り締めたら、すっと解けました」
「ウヒャヒャヒャヒャ、そう、効果あった、言ったとおりでしょう、じゃあ、150点中100点はあるね、はい、大丈夫、ご苦労さん」
ということで、「粉砕」された気分はどうやら修復されたようだ。

遅れて登場したのはモッチィ。つい一昨日まで、スーパーサイヤ人並に、髪の毛がツンツンしていたのに、昨日になってツンツンはしているけれど、すこぶる短髪になったので、
「どうしたの、何があったの」と尋ねると、丸顔に愛くるしい目をくりくりさせて
「訊かないでください、語ると話がながくなるので、、、」と手で顔を覆った。おや、まぁ、ふーん、ということで、それ以上つっこまなかった。で、きょう現れたら、今度は何と、髪がまぁるくぺたっとツンツンしてない。まったくどこぞのお坊っちゃま。見違えた。懲りずに
「どうしたの、何があったの」と同じ質問を繰りかえしたら、
「試験会場で、中学校の先生に会っても、気づいてもらえずに、二度見られてから認識されました」と、ややはずした返答。でも、確かに別人28号ではある。入学試験を受けるにふさわしい変貌ぶり、と誉めてやりたい気もする。ただ、もともとプーさんのようなオーラをもつ子だけに、頭ぐらいツンツンしていても何も問題はなかった。塾屋のくせに、試験の出来不出来より、ヘアスタイルのほうばかり気にしてしまった。いや、それほど見事な変身であった。たぶん、試験は何も問題ない。雰囲気で分かる。

午後8時40分
 なんとセンター試験を終えた女子生徒がひとり登場。まったくタフだ。いつもと同じ雰囲気、ホントにセンター受けてきたのかい。
「どうだった」
「なんか難しかった」
「みんなそう言うんだってば、『今年に限って難しい』って、、、じゃぁ、ふだんどおり受けられたわけだ、緊張しなかった?」
「ええ、ぜんぜん」と、にっこり笑って明日の試験準備をこともなく始めた。邪魔しないように僕は教室にもどった。

 授業に遅れて、ヤンチ登場。この子もきょうは高2用のセンター模試を受験したはず。
「おうおう、よく来た、どうだった」
「なんかヤバイ。ボロボロかも」
「ほぅ、お前の口からそういう台詞を聞くとは。何があったの」
「みんなで話してたら、あきらかに違うってことがわかって」
「何だ感想か、自己採点してないんだ、じゃぁいいや、心配無用」

 おうおう、こんどは、センター試験を終えた男子登場。
 
 見るからに砕け散った雰囲気なので、目があったところで手招きして、授業を抜け出し、03教室でリポDを飲みながら、戦況報告をきく。
「なんで英語の形式を変えるんすかね、大問5がガラッと変わってて」
「だから、変わってもびくつくなって言ったじゃない」
「なんで俺勉強してなかったんだろって、もう悔やんで悔やんで」
「はいはい、明日もあるから、まだチャンスはある」
「そうっすよね、明日は数学あるし。でも化学ぜんぜんできないっすよ」
「じゃぁ、他のにしちゃえば」
「理科総合とか?」
「うん、物理で点取っとけばなんとかなるやろ」
「ええ、まぁ」
今、いたずらに不安を助長させるより、とにかくへこんだテンションを上げることだけ考えた応答を続け、元気づけた。

高校上級、中3は、10時終了。

高3の2人は、まだ05で明日のセンター対策。

長い一日、彼らにとっても、僕にとっても。