カツカレー

 全米オープン勝利後の大坂なおみさんのインタビュー(日本で食べたいもの)に触発されて、「僕のカツカレー」を思い出した。

 18歳、現役大学受験生の時のこと。早稲田大学を受験する際、高田馬場駅の地下で生まれて初めて食べた。「こんなうまい食い物が東京にはあるのか」そう思った。41年前の話だ。大学の下見をしたあとだった。人ごみに疲れていた。明日は入試ということで不安だった。そんなもやもやを吹き飛ばす衝撃的な味だった。たぶん、今食べたら胸やけを起こすだろう。しかし、その時は、とんかつの分厚い白身が妙に甘く感じられ、カレーのどぎつい辛さとうまく調和していたような、、、

 いや、記憶はあてにならない。時折ふと思い出すたび、美化されていくのだろう、すべからく青春の思い出なんてそんなものだ。感傷に彩られ、都合よく改変され、リボンを掛けられ、ギフトボックスに丁寧にしまわれる。時々取り出してノスタルジーに浸る。

 やれやれ。

 日曜日(昨日のことだ)は、英検を実施しつつ、平常授業も小6の過去問演習もやるというトリプル・ディールだった。アシスタントのN嬢が、類まれなる事務処理能力を発揮してくれて、プラン通りに進んだ。冷静・沈着・的確な判断力に恵まれた人が後方支援にまわってくれると、思い通りにことが運ぶ。ひとり二役はできないことをあらためて痛感した。

 さて、自己採点は今晩から。

 期待したい。