おわりに

算数や数学で、子どもらが「分からない」といったときに、「分かる!考えろ!お前は解けるんだ!」と言って押し切るのは、直感的に、子どものつまずきの原因がみえている時。だから、ポイントになるところに、ちょっと導入を与えれば、たいがいの子は予想通り解く。導入を自力で自問自答しながら、論理的に構築するやり方を子どもらに会得させたい。心理的圧迫をとりのぞき、その子の論理的思考力がもっともすぐれた働きを示す道筋をみつけさせてやりたい。そうすれば、子どもたちの受験勉強の苦悩は半減するはずだ。そして、それに反比例して塾屋の喜びは大きくなる。明日が、その記念すべき日になってはいけない理由はない。「ちょっとした導入」の自己製造法記念日を創りたい!