おわりに

算数の答案作りをみていて、ちょっとうれしくなった。完璧には程遠いけれど、それなりに教えたことを実践できてきはじめた。もう少しで、彼らは補助輪なしで進むことができるようになる。そうなれば、どこまでも自分の意志で進むことができるようになる。小学生の最後の一人が帰ったのは、10時半をまわった時刻だった。もう少しで、峠を越えて高原に出る。素晴らしい見晴らし、心地よい風、蒼穹の空。もうひと息だ。