「サービスしてください」中1

英語の不規則動詞を次回40個テストすると言うと、子どもらが泣き落としに入る。数を減らしてくれ、とのたまう。小6の時は、中学受験という絶対的なハードルがあったために、少々の無理を強いても、黙々とこなしてきた彼らだが、中学に入学してホッとしたうえに、自我に目覚めて自己主張が強くなってくると、思慮分別をかなぐり捨て、刹那的欲求をむき出しにして、わめく、吼える、訴える。あからさまに無視すると、いっそううるさくなるだけなので、面倒でも、必然的な理由を明らかにし、納得できないまでも一定の理解を強要する。最後は、押し切るときもある。無論、もっともなことを言えば、耳を傾けないわけでもないが、理屈にならないことを厚顔無恥に口にする野蛮な態度をとるときは、容赦なく粉砕する。