なんともう一週間たったのですね

 課題ばかりが浮き彫りになり、精神的重圧が強まるばかりの毎日。しかし、26年もこの仕事をしていると、それがあたりまえの定常状態で、不思議でもなんでもない、と思ってしまう。冬期講習で受験生に余裕が生まれるはずはないし、新しい単元にすすむ学年が、新しい知識に四苦八苦するのは当然のことであろう。「宿題をへらせ」、「多すぎる」と、子どもらが不平をこぼすのも自然であって、「だめ、やってくるの」と押し切るのもいつもの反応。いわば予定調和的な欲求不満とストレスのうちに新しい年が訪れ、入試が始まる。ジタバタしても始まらない、と頭の隅で思いつつ、気がつけば、特訓だ、延長だ、と、あたふたとあきらめ悪くもがいている、今までずっとそうだった。今年も変わっていない。たぶん、来年もそうだろう。塾屋の運命なんてそんなものだ。

 ならば、そう、いつものように、せいぜい楽しんでやろうじゃないか、と思う。