冬期講習以来の13コマ授業をして、体力的消耗にしばし沈滞。ブログまでの道のりが遠かった。
 明日の授業で、しかし、春の講習も中休み。前半戦の終了。
 27-29日は、例によって完全OFF。一切の業務を離れて、プライベートな時間を楽しみます。
 30日からは、きょうと同様の50分授業、13コマ・フルタイムの講習が連続6日間。ハルク・ホーガンよろしく、「どこからでもかかってキナサーイ、誰の相手にでもなってミセヨウ、アイアム、イチバーン」と、人差し指を高々と突き上げて、リング上に仁王立ちしたい!
 講習に入ってから、細切れの隙間時間に気分転換に読んだ本は次の二冊。
 

LEONの秘密と舞台裏  カリスマ編集長が明かす「成功する雑誌の作り方」

LEONの秘密と舞台裏 カリスマ編集長が明かす「成功する雑誌の作り方」


 
想いー三茶の焼肉、世界をめざす

想いー三茶の焼肉、世界をめざす


 「ワタミ」の渡邉美樹氏の立身出世話ほどの圧倒的な迫力はなかったのだけれど、どちらの本も、企業社会の中で、「プロジェクトX」にはなりえない泥臭い次元で、しかし、夢と希望をどう実現していくか、たいへん示唆に富む話を提供してくれる。絶対的な「本能的欲望」の肯定から出発して、「感動の創造」にいたる昇華の過程が、たいへん説得力があって、僕自身に恐ろしく欠けているものを明白に突きつけられる。
 ひとりで子ども相手に偉そうにしゃべり散らしている後ろから、ドカンとどやしつけられるような圧迫感が、なぜか心地よい。この手の若手ビジネスマン向けの、オヤジ・サクセスストーリーを毛嫌いしていた二十代、意味もなく耽読していた観念的な小説を今はとても読む気になれないのと反比例している。くだらない大人にはなりたくない、と思いつつ、くだらないオヤジになってしまった自分を自覚する。
 くだらないオヤジなら、それらしく、戦闘力をつけよう、そして、この現実的な場で、勝負しよう、と、思う。これは、ひょっとして、転向の一種なのかしらん。青春の尻尾がちょっぴりヒリヒリするのは、そのせいか。
 春の夜は、考えがまとまらない、ぼんやり、満たされない思いが浮遊する。
 とりあえず(これがオヤジの典型的発想だが)、明日の一日を全力でがむばろう。明日からは、高3の授業もはじまるのだから。
青年社長〈上〉 (角川文庫)

青年社長〈上〉 (角川文庫)

 渡邉美樹氏の半生を描く経済小説