午前中は

 小4が二名だけの静かで、なごやかな授業。
 ちょっと気を抜くと、おしゃべりの大好きな子たちなので、たちまち、「子ども相談所」的話題が始まり、塾屋は「相談員」と化し、子どもらの愚痴や不満にひとつひとつ耳を傾けることになった。
 「僕は、相談員のおじさんじゃない、塾屋なんだ」
 「相談員になれぇ、話を聞くんだぁ」
 「断る、さぁ、プリントをするぞ」 
 「ケチ、イジワル、オヤジ、ブス、うひゃひゃひゃひゃひゃ」
 と笑い転げて終わった。