日々が矢のように

 過ぎ去っていく。体が邪魔でしょうがない。実体化した意識だけで授業ができれば、エネルギーロスも少なくてよいのに、ああ、でも腕と手がないと板書できないか。こんなくだらないことを考え始めたのは、疲れがたまった証拠かしら。
 あと二日頑張れば、お休み。ということは、経験的に言って、明日がもっとも辛い一日か。
 どうか、神様、明日一日、平穏無事に授業をさせてください。子どもたちがみんな、よい子で小テストに合格しますように、つまらない忘れ物をしませんように、宿題をちゃぁんとやっていますように、テキパキ僕の望んだように答えてくれますように、静かに自習し、休憩時間も騒ぎませんように、、、、、
 無理だ、ありえない、必ず不合格者は出るし、忘れ物をする子はいるし、宿題をサボる奴はいる、易しい問題にすら答えられず、自習時間になるとざわつき、休憩時間には大きな声ではしゃぐ、そんな生徒はいてあたりまえ、現実から目をそらしてはいけない。
 よろしい、どんな子たちであっても、力と技で導き、LECの責任を果たす!
 意志と意欲と心意気で、あと二日を乗り切るぞ。