新内閣が発足したけれど、

 朝のワイドショーあたりで予想していた通りの人選で、新鮮味ゼロ。特徴は、①露骨な論功行賞 ②ゴリゴリのタカ派反動主義 ③自民党の党内融和を図りつつ、津島派(旧経世会)イジメだけは忘れない というところ。平均株価が下落するのも当然。これで来年の参議院選挙で勝つ気でいるなら、小沢民主党もなめられたもんだ。いや、国民が馬鹿にされたというべきか。
 いやしかし、敢えてそうした批判を浴びることも辞さないで、ここまであざとく陳腐な人選をする以上、実績を積み上げることで正面突破しようとする覚悟は相当なものであろう。ここは静かにお手並み拝見。まずは、教育基本法の改正(改悪?)をどうするのか、果たして国民の合意を得られるような形で、きちんと筋の通った説明ができるのか、ちょっと興味あり。小泉さんが総理大臣になったときは、ぜんぜん関心なかったのだけれど、なんだか2006年後半はガタガタ荒れた政治になりそうで、心配。
 新しいファシズムは必ず甘い民主主義の仮面をつけて現れ、社会の不正をただすと偽りつつ、抑圧的な政治を強化する、という20数年前、まだ、政治学科の学生だった頃身につけた考えが現実に証明されなけれよいなぁ、と思う。