朝、目覚めると8：20

　うわぁお、遅刻だぁ!!　と叫びつつ跳ね起きて、ミニに乗り込んだ。まったく幸運なことにエンジンは一発でかかり、スムーズに発進した。中１に加えて小６まで召集しているのに、なんたるザマか、と歯軋りしつつハンドルを握っていたのだけれど、ぜんぜん切迫感はなかった。
　音楽のおかげ。うふふ。絶品のシルキー・ヴォイスが朗々と響き渡り、義理と人情をすべて踏み倒して、桃源郷に心をいざなってくれた。なんたる無責任な塾屋や、と、今にして思うけれど、さすがに生徒が２０人近くずらっと並んだ中に車を停めるのはブザマだったけれど、走っている間は至福のときであった。かかっていたCDは「夢を生きて」キャサリン・ジェンキンス。
　生徒のみなさん、ごめんなさい。
　昨夜、よせばいいのにちょっと遅くまで、本を読みすぎました。ずーっと積読だった「ローマ人の物語」の１３巻・１４巻がやたらおもしろくって、キリスト教がローマ帝国を呑みこんでいくプロセスを描く、塩野氏の筆致がみょうに弾んでいるのに魅了されて、ついつい責務を疎かにしてしまった。反省。

夢を生きて~キャサリン・ジェンキンス