今朝のご褒美

 朝6時、ふと東の空を見上げると、燦然と輝く明けの明星の実に美しい姿、その下のほうに位置する、食べ残したメロンの皮ような細い月との対称性も見事で、しばし茫然と見とれてしまった。放射冷却でキンと冷えわたった空気の中で、切り裂くような輝きを目にすると、わけもなく厳粛な気分になった。人智を超越する偉大な存在にひれ伏し、頭を垂れた。
 町内会の当番で、ゴミステーションのロックをはずしに早起きしただけだったのに、予想外のご褒美をいただいた。