午後10時前

 あるべき姿のLEC、という気がする。03教室では、センター演習の高3が7名。02教室では、公立高校受験演習の中3が6名、01教室では、数Ⅰ数Aの授業を受ける高1が4名。静かでしんとしている空気が、時折紙をめくる音や、シャープペンシルのコツコツという音に乱されては、また、もとにもどる。
 「帰りたい」といった中3の子どもたちは帰した。彼らとて、8時間を越える学習をしている。その希望を無視されてはよいはずはない。12時間以上頑張っている子がいるからといって、付き合って残る義理はない。みんなそれぞれやればいい。
 
 たぶん、今、この瞬間にも日本全国津々浦々の塾や予備校のプレーンな教室で、黙々と励んでいる子どもらがいるのだろう。
 頑張っている子たちに、幸多かれ。