01教室の小6、02教室の中3、03教室の高3

 と、完璧に棲み分けて午前中はクールに終了。小6の一部で昨日から「楽しいことをしたい」というリクエストがしつこく出ている。「無理もないよなぁ」と思う反面、「この甘ったれめ」とも思う。自分の弱さを臆面もなくさらけ出す行為は、相手が自分を受け入れてくれて当然という、よく言えば自信、悪く言えば思い上がりに支えられている。「少年時代」になら許されてもよい甘えかもしれない。いずれ、そうした甘えを封じられ、いや、自ら封印し、敢然とこのいまいましい世の中を闘いぬくことになる日も来るのだろう。せめて、そのときに要求されるであろうたくましさの半分でも今鍛えることができていれば、圧倒的なアドバンテージをもって彼は生きていくことができるであろう。もとより、塾屋のはかない願いに過ぎない。馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。しかし、人は馬ではない。共有できる感覚を軸に新しい関係を築くことは不可能ではない。それがどれほど途方もない試みであったとしても。