明日も朝から

 色々事情を抱えた生徒とともに、時間との競争の中で物量作戦を展開する。必要があれば何度でも絨毯爆撃を繰り返す。より高い完成度を求めて、どんなミスも言い訳せず、徹底的にローラーをかけていく。

 そういえば、今日は小5と小6で統一小テストを行った。
 行う前に、「いいかい、小6が絶対勝つ!小6の最低点をとった生徒と小5の最高点をとった生徒をくらべるけれど、それでも小6が負けることはない。なぜなら、学習量が桁違いに違うから」と宣言した。
 元気のいい小5が、「じゃぁ100点とってやる!」と挑戦的に目を輝かせた。小6のgangstersの面々は、さも「当然でしょう」と不敵な笑みを浮かべていた。で、結果は予言どおり。小6は満点続出で、最低でも84点。小5は最高でも72点。小6の完全試合、パーフェクト勝利だった。例年であれば、小6がひとりふたり小5の生徒に食われることもあるのだけれど、今年の小6は、例年の小6ではない。今年から導入された演習システムを用いて強化された学習量はおそらくLEC史上最高であろう。完成度も現高1のクラスのときに並ぶ高さであろう。
 あとは、彼らがどれだけ合格したいか、その気持ち次第であろう。土壇場で競り勝つ熱い心をどれだけもてるか。それだけになってきたような気がする。
 寝ても醒めても一心不乱に合格することだけを考えていけるかどうか。
 小学生には難しい問いかけに違いない。無邪気さゆえの甘さがどうしても払拭できないままいってしまいそうだ。それも、また、運命なら、受け入れるしかないのだが。