きょうは午後から

授業前に教室の掃除をすると、掃除機をかけているだけなのに、玉のような汗がぼたぼた落ちてくる。一種の爽快感がないわけでもないけれど、スマートに授業を始められない。ハンカチ片手に何かジタバタしながらとりかかることになる。まぁ、夏期講習会らしいといえば夏期講習会らしい。授業だけしていればいい塾講師とは違うところが、塾屋の塾屋たるゆえん。強みでもあるし弱みでもある。とにかく、やるしかないんだ。

3時過ぎ。外は依然として白い午後。エアコンから出る排水を01教室前に散布。この時間帯、2時間でエアコン三台から6リットルばかりの排水量になる。たいして冷却効果も期待できないけれど、無駄に流すよりは、せめて気休めにでもなればと思って、ペットボトルにたまった水をまいている。
小6は地理の復習が続く。大人になれば常識に属する事柄を、彼らはプリントで学んでいる。いや、逆か、常識豊かな大人になるために、小学としてふさわしい学習をしている、というべきか。この世界を正しく認識し、しっかりとした判断力を身につけるための礎を築いているのだよ、君たちは。