A BLUE MONDAY

授業前、フロアの電気容量を増設するために、建物の管理会社の方と工務店の方に来ていただいた。まったくの素人考えで、言ってみればコンピュータのメモリ増設の感覚で、フロアの電気容量を増やす工事をしてもらいたいと提案し、現場を見ていただいた。
で、結論は、工事を見送り、消費電力の節約に努める、ということになった。40A(工務店の方は、「40アン」と表現されていた)を50Aにするとしても、電柱から屋外電盤までの電線を太いものに換装し、電気メーターを換装し、屋外電盤も独立させ、さらにその太い配線を建物を半周して室内電盤に屋外配線で引き込み,,,と延々と工程の説明が続く、、、、、、さながら、水の上を歩いてみろ、といわんばかりのお話で、「やめました、不要不急の電力削減でしのぎます」ということに。ご両人とも「それがいいでしょう」というお顔であった。
思慮分別という呪縛を解き放つ蛮勇をどこかに置き忘れて久しい。

下の写真は小6の生徒が作ったテルテル坊主。LECの伝統にのっとって「リチャード・てるすけ」と命名された。
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僕が命名したとたん「リチャード」は教室内を徘徊する蜘蛛や、窓ガラスにはりつくヤモリの名前ではないか、という異議申し立てがあった(記憶力のいい子はどのクラスにもいる)。
「教室内の生き物は、すべてリチャードだ、ディックと愛称で呼んでもいい」と言うと、「テルテル坊主は生き物じゃない」と、また反論(まじめに物事を考える子もどのクラスにもいる)。
「だから、これからみんなで魂をふきこむんだ、いくぞぉ、イヨォーォォ、PON!!」
というのは先週の話だったような。いや、思い出した、あれはNHK-FMの「気ままにクラシック」で、幸田浩子さんがあの可憐なお声で「テルテル坊主をいまでも作ってますよう、作ってませんか?」とおっしゃっていた夕方だった。金曜日だ。01教室から見える西の空がにわかに掻き曇り、風が舞い、今にも雨が降りそうな気配が濃厚となったとき、「せめて帰宅するまでは雨が降らなければいいねぇ、誰か、テルテル坊主作ってみろ、ご利益あるかもしれんぞ」と授業中ポロッと口にした。そして、休憩時間に早速作ってしまうLEC・KIDSがいたというわけだ。
先週もうまくいった。今日もうまくいった。小6の子どもらの帰宅時に雨はふらなかった。成績をあげるための偶像を飾る気はないけれど、せめてテルテル坊主ぐらいあってもいいじゃないか、と思う。