懇談二日目

地元のF小学校で学級閉鎖、おうおう遂に来たかって感じで朝刊を読んだ。夕方、学級閉鎖で家から出られない、とF小学校の児童から電話。本人自身は元気そうだったので、ふーん、じゃぁおとなしくしていなさい、と応えた。これから先、まだまだありそう、と思っていたら、自習室で高3の生徒から奇襲攻撃、
「妹がインフルエンザになりました。きょう塾休みます」
「なぬ!近づくな!」
「はい、完全隔離しています」
なんてたって、もう2週間もすれば大切な試験がある身、ここで体調を崩されてはたいへん。とにかく健康一番!もうちょっと早けりゃ何でもないのに、なんでこの時期に、と、さんざんボヤいたあとで、
「まぁ、妹さんに、お大事にってお伝えください」
と、言ってはみたものの、とってつけたような印象は免れない。
国立大学の2次試験は追試が行われる。ホテルの予約を追加する必要ができた。たぶんキャンセルすることになるだろうけれど、念のため、万が一のため。

懇談二日目はは予定通り終了。
あと90日で何点アップしなければならないか、そのためにどうしなければならないか、お話しているうちに頭の中が整理されていく。イメージとしてわかってはいるものの、言葉にしなければ具体的な対策のとれない事柄が増えた。

妻は一度医者に診てもらえ、と本気で心配している。というのも、ここのところ、四つ用事を頼まれると、三つまではこなせるけれど、必ず何かひとつ忘れてしまうことが続いた。一度などは用心にメモして出かけて、すんだらボールペンでチェックしていても、ひとつ遣り残しをつくったことがあった。帰宅して指摘され、メモを見れば、ちゃんとノーチェックで残っているではないか。何のための確認だったのか。イメージはあった。しかし、認知はしていなかった。だから行動にうつせなかった。
ムラカミとしては、ガキの頃からそそっかしく、しょっちゅう忘れ物はするわ、思い違いはするわ、ドジは踏むわ、という人生を送ってきたので、今さら少しぐらい頻発しても、ああまたか、ですむのだけれど、実害をこうむる側としては、寛大になれないらしい。無理もない、とは思う。けれど、医者で薬を処方してもらっても、このドン臭さは死ぬまで直るまい。
申し訳ないことだ、と思う。慢性的な寝不足が解消されれば、たぶん、少しはましになるだろう。さて、何ヶ月先になることやら。