夏期講習 序曲

中2から中3Bへ3名の飛び級を決めた。もともと中3なのに、中2にいた2名も中3Bへ夏から完全固定する。中2にできた5名分の枠に、中1から数名の飛び級要員を選抜する。

中2から中3Bは初めての試み。中1から中2は昨年も6名飛び級し、5名が定着した。彼らはその後も順調に実力を伸ばし、ひとつ上の学年の子らと互角以上にわたりあっている。すでに英検準2級を取得した子も3名いる。残り2名は2次の結果待ちというところだ。中1夏の飛び級は初めてもう6年以上になる恒例の行事だ。

飛び級するには、1.強い向上心 2.タフな忍耐心 3.打たれ強い耐久力 4.高度な知性 の四つがいる。学力的にできるかどうかよりも、むしろ精神的な強さがおおきなポイント。成績は補助的な判断要因にすぎない。

中学生のクラスがもっと無学年実力制で編成ができていれば、学力だけであっさりクラスを決められる。しかし、残念ながら、まだまだ学年枠を取りはずすことのできるところまで塾が成熟していない。いや、村上の教え方が上手になっていない。

あと数年でもっと劇的にスタイルを変えられる気がする。今はその過渡期にすぎない。できたらすごい塾になりそう。しかし、福山で20年かかってやっとたどり着いた地平をもうひとつグレードアップするわけだから、下手をするともう20年かかるかもしれない。時に絶望的な思いにもなる。結局、見果てぬ夢でおわるかもしれない。

それならそれで仕方ない。
そのときは潔くあきらめる。
あきらめるまでは、ドン・キホーテよろしく、届かぬ星に手を伸ばす。
やれやれ、持って生まれた業というべきか。