元LEC生のエピソードが続く

昨日のことだ。

授業中、ふっと外に目をやると、懐かしい顔。

「やぁやぁどうしたの」と05教室のドアを開けた。

「ども。ドイツ留学に一か月行ってきたんで、、、」

精悍な顔をほころばせて、はにかんでる彼は、元LEC生。

往年のLECギャングスターズの一員。小5から高1までご縁があって、今は立命館大学の一回生。

「へぇーすごいじゃん、どうだったの」

「いやぁ、言葉が難しくって(笑)」

とにかく、行ってきたってことを賞賛した。

最初からうまくいくわけがない。しかし、その経験がやがて豊かな鉱脈につながることはあきらかだ。

チャレンジ精神を失わないものには、常に無限の可能性が開かれているよ。

また、オモロコイコトやったら教えてください。

今度はゆっくり話をしよう。

 

きょうのことだ。

午後遅く、中1の授業が終わるころ、また、窓の外に懐かしい顔。

元LEC生。中学受験をお世話した。

高校1年の時、ちょっとの期間だけ復縁があった高3の少年。気になっていたひとり。

「どうだった?」おそるおそる聞いた。

「愛媛大学******部にうかりました」

何をどう聞き間違えたか、彼が何かとても思いつめたようなシリアスな表情をしていたせいか、******が法学部に聞こえた。「あれぇ、文転したのかなぁ」と思いつつ、「それは公務員志望か何か?」と尋ねると、彼が怪訝な顔をする。

話が、ぜんぜん噛み合わない。

 

「何学部なの?」あらためて、聞き直した。

「医学部です」

えええええええ、すごいじゃん、おめでとう!

いや、はや。あらためて気づく。

あの幼かった少年が、見事に思慮深さをたたえた青年に変貌し、立派な成長をとげている!

まじめな子が、夢にむかってコツコツと地道に努力し、手に入れるべきものを手に入れた生きた見本。彼がどれほどの険しい道のりを踏破してきたか、村上にはおぼろげながら推測できる。

よかったね。ほんとうによかった。

世のため、人のため、いい医者になってください。

期待しています。

と言うお話をさせてもらって再会を約した。

 

春期講習が始まって、バタバタしていなければ、もっとゆっくり積もる話も聞きたい人たちだったけれど、それができない塾屋の悲しさ。

しかし、そのわずかな邂逅にすこぶる勇気づけられて、また、明日から新しい一歩を踏み出していけるありがたさ。感謝します。そして、もっと頑張ります。君たちがどんどん人生を切りひらいてすすんでいくのに負けないように。