子どもは誰も知らないかもしれない

 歴史に興味のある子なら、時代劇の好きな子なら、ひょっとして知っているかもしれないけれど、でも、どうかなぁ。

 主君の無念を晴らすために、命がけであだ討ちするっていう情念劇が、どうしてこんなに日本人の心をひきつけてきたのか、色々諸説あるけれど、たぶん、僕らの世代ぐらいで、そんな流れも消えるように思う。ちょっと淋しい気もするけれど、大石内蔵助や堀部安兵衛が、日本の常識から消えても日本文化は大丈夫。