遂にはじめちゃいました

 日曜、朝8:30から始動しました。小6が9人、中3が4人、集合。
 今週末、21日土曜日には、LECにとって大きな山が来る。入学試験が四つ、市立福山中、愛光高校、盈進高校、そして、大学入試センター試験。名付けて、Big Saturday。
 東北・甲信越地方を襲った記録的な豪雪も、イランの核開発も、野菜の高値・品薄も、すべて意識から消去して、直前の受験指導に没頭。社会的に容認される範囲内で、ちょっと無理してがんばるつもり。
 追い込まれてくると、精神的重圧を軽減しようとするせいか、脳細胞が活性化するのは間違いない。ふだんとは違った閃きが突発的にくる。先日は、家で昼ごはんを食べている最中に、突然、小学生に立方体の見取り図を上手に描かせる方法を思いついた。まだ、授業で試していないけれど、たぶん、従来の三分の一くらいの手間で、どの子にも一発で無理なくさっと書かせることができるはず。
 脳のどこか、意識できない領域でおこなわれていた問題解決作業が、負荷をかけられた精神状態によって意識の表層に押し上げられ、ランダムに蓄えられた知識と記憶の断片が、瞬間的に統合されて、問題解決の方法が具体化している気がする。
 とは言っても、「思考力を養成するにはどうしたらよいか」「読解力を身につけさせるにはどうすればいい」と、日常的に考え続けているはずの最重要課題に対して、啓示を受けることはない。いわば、どうでもいいような瑣末な事柄に、誰でも思いつくはずなのに、今まで僕は思いつかなかったようなアイデアがひらめく程度だから、しょせん、塾屋の自己満足にすぎない。
 しかし、いつ、どこで、何を思いつくかわからない、スリリングで研ぎ澄まされた状態は、一面、気持ちがよい。手帳に意味もなくメモを書き込み、アイデアのビッグバンを期待してはページをめくる。塾屋は塾屋らしく、子ども受けするちょっとした思い付きをちまちま拾い集めて、ささやかな楽しみを増やすことにしよう。タイムリーヒットがでることだってあるだろうから。