昨夜の対オーストラリア戦

 午後11時まで塾にいたので、後半しかTVで見ていない。
 第一印象は、「走り負けてるじゃないか」。
 例によって、連想はミリタリー系に偏向してしまうのだけれど、1000馬力ちょっとの零戦と、2000馬力のグラマンF6Fの空中戦を見ている気分だった。圧倒的な馬力の差で振り回され防戦一方。防弾力の優れた敵に、命中しても致命傷にならない脆弱な7.7mm機銃*1と命中率が悪く弾数の少ない20mm機関砲をを時折撃ちかえす*2のだけれど、局面では軽快な敏捷性もみせるけれど、フィールドいっぱいの波状的な怒涛の攻め*3に1点とられて、嫌な予感。2点取られて絶望。3点取られて風呂に入った。ああ、「ソロモンは搭乗員の墓場」。大和魂じゃぁ、物量の差はくつがえせない。体格、持久力、瞬発力、どれをとっても負けていて、精神力と技術力で覆すのは無理。必然の敗戦。
 合格して欲しい、と心の底から念じつつ、子どもの実力を冷静に分析して、無理だよなぁ、と判断するときの気分と同じ感じで恐縮だけれど、初戦に負けても、まだ、あと二つ勝てば勝ち点6で望みはある。「強い気持ち」を強調するならこれからだろう。常識的に考えれば、ブラジルに勝てる見込みはゼロに近い。しかし、勝負事だから、やってみなければわからない。ワールド・ベースボール・クラシックの、米国の敗戦を誰が予想しただろうか。
 「誰もが困難と考えることを、私はチャレンジと考える」と語ったのは、オーストラリアのヒディング監督*4だった。クロアチア戦も楽しみに見たい。

*1:柳沢君のシュート、力なかったよねぇ

*2:駒野君のあげるクロスはもっと精度がよかったはずなのに、福西君のシュートも枠内にいかないし

*3:どうしてあんなに引いて守ったの

*4:選手交替がズバリ的中、快心の勝利、おめでとうございます