小6

 算数の授業は、入試の根幹をなす割合と比の融合問題に入っている。基準量を1と置き、具体的数量が基準量のどれだけの割合になるか導けば、事は簡単、あっさり終わる。たいがい、線分図を仮定どおりに描けば、ふたつないし三つの既知数から、知りたい割合は求められる構図が浮かび上がる。そう、大人には明白に浮かび上がるのだけれど、見えない子ども少なくない。
 例えば、将棋や囲碁の序盤における定跡(定石)を考えれば簡単だ。知っているものは、定跡(定石)にしたがって迷うことなく判断を下し、手をすすめる。知らないものは、延々考えて、とんでもないことをしでかす。
 算数も同じ。線分図をみて、具体的数量と割合の関連性が見えた子は、一直線に式をたて、一気に解答する。見事なくらい急所をつかむのが上手な子がいたりすると、惚れ惚れとすることもあるけれど、見事なくらい急所をはずし、無茶苦茶迷走する子がいても驚かない。怒らない。くじけない。僕だって小6のときは解けなかった。だから、解けなくて、むしろあたりまえじゃないか、って時に思う。
 社会の停滞を打破する起爆剤に、また今年も ULTRA LEC を活用することにした。明日クラスの人数分焼いて、金曜日から配布することにする。ガンガン試して、突破口をこじ開けよう。