小6・中3 国の借金が

 827兆円、国民一人当たりに換算すると648万円、いずれも過去最悪。(6/24 中国新聞)。
 なんとまぁ、すごい額ですよね。国家予算は、だいたい80兆円ぐらいだから、その10倍の借金があるわけです。借金の8割は国債費。今までの歳入不足を補ったり、借金の支払いのための借金をしたり、と深刻な財政難がますます悪化。これから景気回復に伴い、長期金利が1%上昇するだけで、国債の利払い負担は、1兆6000億円増える計算。景気の回復も単純に喜べない。竹中さんなら、税収の伸びがあるから心配ないって強気でおっしゃるだろうけれど。
 ライブドア事件や、村上ファンド事件もあって、小泉構造改革路線が全否定されそうな勢い。というのも、その規制緩和と競争原理の強調が、拝金主義と格差社会をもたらしたという大批判を浴びている。それどころか、バブル後の「失われた10年」にくっつけられて、「失われた15年」という形でくくってしまう論調すら目立ってきた。まさか、FIFAワールド・カップの一次予選で日本チームが敗退した腹いせでもあるまいに、いささかバランスを欠いた感情的な小泉批判が噴出しているときに、この借金報道のインパクトは大きかった。