授業を休んで行ってきたので、

 ちょっとしんどい状態。
 参観予定の午後の部が、きょうになって突然午後一時から正午に変更されたので、午前中の授業を正午で打ち切った。皺寄せをくらった中3・小6のみなさん、ごめんなさい。贖罪というわけではないけれど、何かの参考までにご報告。
 
 東部市民センター、一階ホールに少々遅刻したけれど、3年生の発表を20数人聞くことができた。受賞した3人のうち、二人はとりわけ印象に残る暗唱をした。1位をとった松永中学の生徒さんは、細部まで、発音、イントネーションともに完璧、しかも暗唱する英文の内容をじっくり聞かせる間合いと呼吸を会得していた。僕の聞いた範囲で他の追随を許さない完成度、文句なしダントツ一位。たぶん、英語が大好きで、長年にわたって、毎日、英語にごく自然にふれているのだろう、と思う。そうしたナチュラルな感じがよく伝わってきた。3位の子も、ゆっくりと落ち着いた雰囲気とキラキラ光る目がうしろに座っている僕の目にもはっきりわかった。よく練習してきた自信がおのずとにじみ出る話しぶりが、説得力のある語りになっていた。
 いずれにせよ、参加者は皆、日々の勉強に加えて、このコンテストに備えて多大な時間とエネルギーをつかったはずだ。最後に講評をされた福山市教育委員会の方が、「ステージにたって英語を話すというのはたいへんストレスフルなことではあるけれど、その経験は、今後の英語学習に素晴らしい効果をもたらすでしょう」とおっしゃた。素直に同感。「きょうのこのコンテストは終わりではなく、英語の新たな学習の始まりなのです」という言葉も子どもらに贈るにふさわしい言葉であったように思う。
 公立中学校の学力指導がとやかく言われることが多い昨今だけれど、コンテストのために放課後遅くまで学校に残って生徒たちに特別の指導をし、こうして休みの日にコンテストを開き、子どもらの英語学習に情熱をささげている先生方もいらっしゃる。敬服に価する。もちろん、私立中学で参加していた銀河学院の先生方も。
 そうした熱心な先生方の努力が報われ、福山市の英語教育がより実り豊かなものになるように、こうした活動はもっと広く知られてよいし、もっと盛り上がってもよいように思う。
 午前中に行われた1,2年生に関しては、参観していませんが、賞をとった生徒たちは市立福山中の子が多かったことを付記しておきます。