小6の演習が

 昨日は、附属の過去問演習で白熱。きょうは適性検査・作文検査対策でヒート・アップ。
 「知恵で解け、知恵がなければ根性で解け」と口走ったけれど、暴論だよなぁ。まず、賢くなる方法をきちんと教えなければまずい。
 「小学校の道徳の本に書いてあるようなまとめをいきなり持ってくるな。君の具体的経験にもとづいた思いや考えを書け。いくら結論が立派でも中身がなければ何にもならない」って酷評したけれど、一生懸命考えて、飛躍してしまっただけなんだから、まず、自分自身の経験をきちんと具体的に書き表す練習を積ませて、それから、抽象的なまとめに持っていくやり方をさせておくべきだった。それをしないで、いきなりドカンと瞬間沸騰湯沸かし器並の熱湯を浴びせられても、子どもは困るだけでしょう。
 「ここの意見はリアリティに欠ける。ぜんぜん説得力がない。上滑りで、思いつきにすぎない」と、感じたままを言ったけれど、まず、子どもの示したアイディアをもっと高く評価してやらないと、萎縮するだけになる。受け狙いの気取った表現が、見事に的をはずしていても、まず、その発想のおもしろさをおもしろがる余裕をもちたい。
 「なんだこの表現は、なんたるエゴイズム。君は他人に対する思いやりや、優しい気持ちがまったくないのか。友達が勝手にしたことだから、気にしなくていい?冗談でもそんな発想をするな。友達に悪い、うしろめたい、何か裏切ったような気がするって感じる心をどうして持てないんだ、バカヤロー」と噴火してしまったけれど、もう少し言い方を工夫してもよかった。彼が悪いわけじゃない、本心でそんなことを思う子じゃない、文章の流れから苦し紛れに使ってしまった表現の一部だけ取り出して、人格攻撃しちゃいけない。
 「なんだこの誤字、脱字は。ケーキ屋がぐじゅぐじゅにつぶれたケーキを売るか。八百屋が腐った果物を売るか。君らはプロの受験生だろう。プロの受験生なら完成品を作れ、一週間もあったんだ、『僕の最高作品です、どうぞ読んでください』っていうものを書いて来い。一週間もあって、ろくでもない文章しか書けない人間が、本番の限られた時間の中で、まっとうな文章を書けるわけがない。本気で書いて来い。いい加減な気持ちで書くくらいなら、やめちまえ。みんなに失礼だ、迷惑だ、とっとと消えろ、出て行け。そんな奴はここに居なくていい」と、品のないことはなはだしい罵詈雑言をたたきつけるしか能のない塾屋であることを、またも、証明してしまった。
 どうにもこうにも10月の塾屋は反省することが多い。
 もうすぐブログを始めて一年になろうというのに、成長のあとはかけらもない。
 たぶん、来年も同じことを書いているだろう。
 僕が塾屋になったんじゃない、塾屋が僕を選んだんだ。
 ぁあ、何の言い訳にもならないか。
 一晩寝て、また、明日、出直しましょう。
 反省はここまで。