中2の生徒から

 「順列、組み合わせ」の問題を樹形図ではなくて、式で解く方法はないのか、と、質問を受けた。もともと数学のデキル子で、抽象的思考に苦労しないタイプだったので、順列(P)の式と組み合わせ(C)の式をを教えた。たちまち、苦もなく使いこなし始めた。
 すると、最短経路の問題を(C)を使って解きたいのだけれど、電子辞書*1に載っていた公式の意味がわからない、というので、簡単に解説すると即座に理解した。演繹的思考に長けている子が、数学の世界を拡張していく瞬間に立ち会う楽しさは、いつ味わっても蜜の味がする。少年!、どんどん冒険してくれ。樹形図も役に立つ道具だけれど、君のようなものぐさには向かない。君の長所を生かした解き方をすればいい。

*1:1.最近の電子辞書には数学の公式集も完備されている