選挙も終わって

 街が静かになってやれやれ。
 日曜の朝は、塾に来る前に最寄の小学校で投票をすませた。じつは、あまり行く気はなかったのだが、NHKの朝のニュースを見ていると、午前7時から投票を受け付けているじゃないか。何だ、今すぐ出れば間に合うぞ、ってな感じで飛び出して、投票してきた。別に地方自治に特別関心があるわけじゃない。主権者としての意識も高くない。大学の政治学科で学んだことは、どんなに控えめに言っても政治に対する洞察力よりも絶望感だった。ただ、無力感と期待は、いつだって表裏の関係で、希望を求めるから絶望するのであって、始めからなんの期待も抱かなければ、絶望もしない。まぁそういうわけで、まだ現実政治に未練があったわけだ。すこしでもましな政治がおこなわれれば、と願うのもあほらしいのだけれど。