先日のこと、駅前のキャスパの駐車場を使用した。福山に来て１５年と六ヶ月、初めての利用。建物の西側に回りこんで、回転プレートに停めたら、係のおじさんがやってきて、そのままリフトに進んで車ごと屋上の駐車場まで上がってくれ、とのこと。「ええ？降りないんですか」というと、リフトに乗ったら、Rのボタンを自分で押してくれ、帰るときは、その逆をするんだよ、ということで、指示通りにした。
グォーンと扉が閉まると、果たしてゴゴゴォとリフトが上がり始める。「おうサンダーバード二号じゃないか、ダンダンダンダン♪、ダンダンダンダン♪、サンダーバード アー ゴー!! チャンチャラチャーン♪と気分よくBGMを歌っていると、淋しい屋上駐車場へ到着。扉がグォーンと開いて発進！
「お父さんがいないと、利用できないわね、私は嫌だわ」とのたまう家人の言葉に深く納得。オモロイけどね、セキュリティに不安を感じた。六本木ヒルズの駐車場で、車だけ勝手に上がっていって、また自動的に降りてくる仕掛けを見たときは、ハイテクノロジーを感じてわけもなく感動した（その後、広島駅前の福屋でも同じ仕掛けにやっぱり感動した）けれど、このキャスパのドライバー乗車型のリフトのもつ圧倒的な凄みには負ける。航空母艦の昇降機というか、サンダーバード二号のコンテナリフトというか、形容し難い興奮を味わえた。まぁ、慣れちゃえばなんでもないのだろうけれど。福山ももう飽きた、と言いつつ、まだまだ知らないことがたくさんある。
