どうやら大丈夫

 小5は10人。中1は9人。飽和状態のまま、中1の理科の授業がたんたんと進んでいく。室温は30度未満。あの焼き尽くすような破壊光線は、知らない間に穏やかで柔らかい日差しに相貌を変えたようだ。
 それにしても、休憩時間ぐらいおとなしく静かにしていればいいものを、小5の生徒たちは、無用に立ち上がり、至近距離にいるのに叫び、ひとつまちがえば歌いだし、少しでも意見が異なれば、むきになって言い合いををはじめ、意味もなくドアノブをまわし、挙句の果てに、僕に怒られる。それでもくじけず、すこし経てば、また騒ぎ始める。無敵のガキンチョたちよ、ジャリタレよ、世界の果てまで、その野放図な勢いを保っていけ。未来は君たちのものだ!