英数学館

 と言っても、学校説明会は講習中で行けなかった。いや、ホントは、塾の休みの日だったのだけれど、それはそれ、「家庭」優先、学校説明会で潰したら、僕は火あぶりになる。
 で、先日、わざわざ広報の方がみえられたので、お聞きした話から。
 学校のあり方を180度旋回。ここ数年試みてきた大衆化路線をあらためて、以前のように、ちょっと庶民には辛いよね、といった経済負担を公然と復活させるかわりに、個別指導をうたったり、アメリカ留学一年間をカリキュラムに組み込むコースを作ったり、医学部受験に特化したコースを作っている。
 露骨な差別化を図ることで、小規模校としての存立基盤を固めなおそうという作戦自体は理解しやすい。理解しやすい反面、じゃぁ受け入れやすいか、というと、どうかなぁ。ある所得水準の保護者には、選択肢がひとつ増えることにもなるだろうけれど、福山市内だけだと絶対数が少ないから、広域募集をかけないと無理。そうなると、もっと学校自体に、遠くても通いたい!って思わせる何かが絶対必要。
学校に、いきのよいストーリーがあればなぁ、と思う。ワクワク、ドキドキ、おもしろそうって子どもらが素朴に思えるような何か。いや、そんなものがあるなら、もうやってますって言われそう。どこの私学も少子化に起因するサバイバル・レースの中で、必死に差異化を模索しているのは当然であって、結果的にみんな似てくるのは、そう簡単に学校の特色なんてものは、つくりだせいないってことなんだろう。個人塾のように、主催している方の性格で、簡単に塾の個性がきまるってわけにはいかない。LECのどうしようもなさは、結局、僕のどうしようもなさ以外の何ものでもない。
 
 校長の人格が学校全体に投影され、校長のほとばしるような教育的情熱が教職員の末端にまで行き届き、強力なリーダーシップで学校全体が一体となって成長し続ける、そうした学校が増えることを日々願っています。