それは1941年の話

 今は2007年。しかし、気分はまさに開戦前夜。
 最後の生徒が帰ったのは11:50。明日もあさっても、受験生は午前九時集合。やるべきことのなんと多いこと。彼らの自覚のなんと矮小なこと。すべてを呑み込んで、すべてを把握してすすむこの恐ろしき受験指導。あきらめを知らぬ運命論者であることを、卑下することも誇示することもしないけれど、粛々と責務を果たすにはありったけの勇気と体力がいる。
 今に始まった話ではない。いまさら念を押すこともない。ありったけの勇気と体力を今年も振り絞って前進あるのみ。
 そう、正念場なのだよ。